17インチトレール乗りのメモ帳

下手っぴトレール乗りのメモです。最近サーキットにリターンしました。

公道とサーキットの違い(ブレーキング編)

公道とサーキットの違い、第2回です。

今回は私が公道とサーキットで1番違うと思っているブレーキングについて書きます。

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1番の違いがあらわれるのがブレーキングです。考え方が全く違います。先に結論を言うと公道のブレーキングは通用しません。別物だからです。逆にサーキットのブレーキングを公道で行うことも危険すぎます。この違いをこれからじっくり検証します。

 

一般的にサーキットと公道で1番違うと言われることは速度域と言われます。確かにそれもそうですが、ミニサーキットの場合コーナリングスピードを除くとハイスピードなワインディングを攻めてる方の場合、それほど差はありません。ですが、ブレーキングは違います。公道においても減速するという意味では大切な過程です。ですが、サーキットは違います。サーキット向けのセッティングではブレーキングが全てと言っても過言ではありません。バイクの醍醐味であるコーナリングはサスがしっかり仕事をするかどうかで決まってしまいます!!公道向けのよく動く柔らかいサスでは速度の低下などで、ブレーキをリリースしない限り大きな動きが発生することはありません。しかし、バネレートが高いサーキット向けのサスでは速度の低下等の荷重の変化でも敏感に反応してサスが動きます。そのため、サーキットではこの硬いサスを最大限に引き出す工夫と、特性を上手く利用することが求められます。それが成功するかどうかを決めるのがブレーキングです。

 

さて、実際の動きを比較してみましょう。
公道では基本的に減速する、車体を安定させる、コーナリングの準備をする、これを直線で行います。そして必要な減速後引きずりながらコーナーへアプローチしますよね。またライテク本などには倒しこみで完全にリリースするように指南しているものもあります。


ですがサーキットの場合は荷重を最大限にかけ、サスの力を引き出すために全てを並行して行います。まずこれをみてください。モタードレースの最高峰、S1GPの動画です。特にブレーキングに注目して見てみてください。

https://youtu.be/Tpy8Iid1em4

どうですか?サスのフルボトムとともにライダーがフロントに荷重を入れ、向き変えを始めているのが分かるかと思います。つまり減速しながら曲がります。むしろ速度が落ちてくるとサスが戻ってくるので、余裕があればブレーキを強めたりします。リヤが流れようが御構い無し、むしろ向きが変わってくれてラッキー!!くらいの気持ちです。そうなると必然的にサスには常に高負荷がかかり続ける事になり、硬いサスも動かすことができます。逆にこのような乗り方ができない場合、硬いサスは不要かもしれません。公道でやると散るので絶対やらないでください。必然的に公道では硬いサスの潜在能力を引き出すことができないことが分かりますし、硬いことのリスクも理解していただけたと思います。サーキットのサスとブレーキングはモリワキブックの件も含めて別項目でも触れます。

 

まとめ

サーキットで妥協しないためにはサーキット特有のブレーキングが必要になってきます。したがって技術が十分でタイムが伸び悩んでいる方は一度ブレーキングを見直してみてはいかがでしょう。私も今必死で練習しています!!

 

次回は速度編です!!